どうも、ビッツです!
今回の103回が難しかったからか分かりませんが、「薬ゼミでは成績が良かったのに本番で点数が足りなかった」とか、「模試で点が取れていても意味がない」という人が昨年よりも多いのかなと思います。
結論を言うと、
模試は国試の点数と相関しています。関係ないわけがない。
関係あります。
目次
薬ゼミ模試の点数は、薬剤師国家試験と相関していないのか?
みなさんが情報を得ている場所がどこか分かりませんが、例えば。私もブログをやっているので、ブログタイトルを例に考えてみます。
①「模試Ⅲから15点アップして本番225超え。無事国試合格できました!!」
②「模試Ⅲでは170点。60点アップして逆転合格しました!!」
③「模試Ⅲでは270点だったけど、国試本番でボーダーありませんでした。」
どの記事を読みたいですか?
インパクトがあるのは、ダントツで②と③でしょう。しかし、②と③を選んだ方は注意です。
なぜならばこれらは、相関あるデータから外れた特殊値だからです。
もちろん、毎年そういう逆転勝ちする人や、今まで取れていたのに本番で点が足りなかった人、いますよ。しかしこれは薬剤師国家試験に関わらず、どんな試験やスポーツにおいても言えることです。
模試Ⅲと本番の点数に大きな差があるデータを見てしまうと、インパクトがあるので頭に残りやすくなります。
しかし、これらは平均ではありません。
データとして目立たないだけで、大抵の方は模試Ⅲ付近の点数を取っているはずですし、毎年そんな感じで60%以上の方は225を取っています。
上記例で言うと、「①」の体験談が合格者の中で最も多いはずです。
でもね…世間的にも逆転系がやはり目立ちますよね。
ビリギャルとか、ドラゴン桜でもそうですし。
私も模試Ⅲよりも点数が下がったので若干ズレているかもしれませんが、基本的に、薬ゼミ模試は国試本番の点数と相関しています。
そこは薬ゼミでも再度、模試の大切さについての話があるはずです。
特殊なデータではなく「平均」を常に意識すること
薬剤師国家試験合格を掴むために言えることは、
「平均データを意識すること」
それだけだと思うんです。
優先して解く問題でも「平均」データが重要となります。
正答率30%以下の問題ばかりやっていても受からないですよね。みんなが取れている60%以上の問題を繰り返し解き、その周辺知識確認をしていくだけで合格はできます。
今回の103回が新傾向で解きにくかったとしても、3月9日現在の自己採点平均は234点ありますし、取れる人には取れる試験だったと思います。
難しかったですけどね。
103回においては、正答率60%以上の問題が228問ありました。
ですので、その基本的な問題が全て得点できていれば228点あるはずなんです。相対基準関係なく、現時点でボーダー超えです。
これは体験記でも同じことが言えて、特殊すぎる合格体験記を見ても基本的には意味がないです。
40~60点以上本番で上がった下がったいう情報は、受験生の中で数パーセントしかいないからです。
ですので、これらの情報に惑わされず、いかに平均レベルの情報を信じて頑張っていけるかが勝負です。
一発逆転系や、逆パターンの国試落ち体験談は役に立たない?
一概にそうとは言えないと思います。
特殊な例を参考にして良いことがあるとすれば、
「あんな体験記があったから、模試が何点であろうと気を抜かずに最後まで必死に頑張ろう」
「直前期に200点取れていないけど、逆転合格している人がいたから諦めずに頑張ろう」
といった場合ですかね。
しかし、これを「勉強始めるぞ!!」といった春や夏に読んでも意味がないです。
今、合格の為に意識することは、「いかに平均を目指せるか」です。
ですので特殊な体験記を見る場合は、究極な時に精神安定させるための最終手段、くらいにとどめておいた方がいいでしょう。
しかし、大抵の方がこっちだと思うんです。
例えば、自分が統一模擬試験で平均点が取れなかったとします。
そういった時に人間というのは、自分にとって都合のいいデータを引っ張りだして言い訳をします。
「あ、模試Ⅲで260点あっても国試落ちた人がいたよね!じゃあ今取れなくても関係ないや。本番で取れたらいいもんね!」
こういった考え方になります。
特に国試浪人する方というのは、私も一年薬ゼミに通ったので分かりますが、もうこれ以上傷つきたくないんです。だから、自分の都合のいいように解釈してしまうところが少なからずあります。
ですので、もし薬ゼミ5月コースに通うのであれば、統一Ⅰの目標を190~200点くらいに設定されるはずなので、まずその平均を必死に目指して頑張ってほしいです。
それが一番大切。
模試が取れていても意味がない、ということは絶対にありえない。
模試Ⅲから40~60点本番で下がる理由として考えられるのは、その時の運ももちろんあると思いますが、薬ゼミの問題に慣れすぎているとか、あとは暗記重視の勉強しかできていないとか。
それくらいしか考えられないし、何度も書きますがこのデータは平均ではないです。
それを念頭に置いて一年間頑張ってほしいです。
最後に
受験するにあたって、一年を通して色々な情報を目にすると思いますが、果たしてそれは「平均レベル」の情報なのか??ということは、一回深呼吸して考えるべきだと思います。
「何で成績が悪いあの子が受かってんの?」
「何であの人、頭良かったのに落ちたの?」
という例は毎年のように起こっていることです。
ですが、平均的に見るとやはりこれらのデータは特殊なのです。
参考にすべき体験談は、
常に平均的な点数をとってきて、平均的に合格された方の話でしょうね。
面白みのないデータではありますが、このパターンが一番受験生にも多いし、一番信用できます。勉強法として間違ったことはしてきていない方です。
あくまで私個人の意見ではありますが、薬ゼミでも常に「平均を意識すること」は言われてきていました。
私はずっと平均点が取れなかったので、まず真ん中を目指し春夏秋を過ごしました。今振り返ってみると、この方法は間違っていなかったと思っています。