※薬ゼミに通い、第103回国試受験をしたビッツの独断と偏見によるデータです。
※もちろん例外の人もいますが、平均的に見てどうなのかを記載しています。
ほかに何か疑問がある方は、私ビッツで良かったら聞いて下さい!薬ゼミ視点にはなりますが、随時項目は更新していきます。
目次
薬剤師国家試験の勉強
初めに勉強すべき科目は物化生(基礎科目)だ→どちらでもない
薬ゼミが始まると、「物化生は後でじっくりやる時間がなくなるから、早めに基礎を定着させていこう」と言われます。
これは間違いではないです。
しかし、例えば今の時期、3月4月5月はまだ本格的な授業が始まっていません。そこで物化生を自力でやっても理解が難しいですし、多分勉強が嫌になります。
ですので、今何かやりたいという方がいるならば絶対に薬理です。
➡ 薬理を制する者は、薬剤師国家試験を制す!!その理由とは?
スキマ時間でも勉強できますし、基本的に暗記なので。
さらに統一Ⅰの総点数を上げたい方は、ここまでにある程度薬理を仕上げておくとマジで強いです。薬理は絶対に得意科目にして下さい。
みんな本番で取ってくるからね。
化学の生薬は捨てていい。→ウソ
これは、ずっと「捨てていい」と言われてきましたが、実際に薬ゼミに入ると意識が変わります。
今回の103回の化学、皆さん何点とれましたか?
反応の問題がほぼナシ、知識を使うにも正解を導くには難しい問題が多かったですよね。
ですので、その中で確実に取れる分野と言ったら「生薬・生合成経路」になります。
確かに覚えるのは大変ですが、覚えさえすれば最低2点は取れるんです。
今回の103回に関しては、ここが比較的簡単でした。ですので、捨てるのは勿体ないですよ。
今の国試は確かに「考えさせる問題」になっています。
しかし、その前に暗記をしなければ理解もできません。考えて解ける問題というのも限られてきますし、絶対的に暗記で行ける分野はこれからの国試でも落としてはいけません。
暗記で賄える分野はラッキーなんだと、最低限ここは取っていかなければといった意識を持ち、勉強していかなければならないと感じます。
理論問題の理解は、必須対策になる。→ホント
必須の見直しは知識の抜けを確認するには最適ですが、点を伸ばしていくのはなかなか難しいです。必須対策が実は、一番時間がかかります。
薬剤師国家試験は、必須で出た内容が来年の理論の一記述で出題されたり、理論で出た内容が必須で問われたりと、必ずどこかで繋がってきます。
浅く広く勉強を続けるだけでも7割には近づきますが、本番では最低8割はほしいところです。
今年みたいに理論や実践が難しい場合に備え、必須で稼いでおくことは重要です。
ここを目指すならば、浅く広くだけの知識ではなく、理論問題を利用し、じっくりと理解していくような時間も必要となってきます。
一問一答だけやっていてもなかなか伸びません。
計算問題は捨てても良い。→どちらでもない
う~~~~ん…難しい問題ですよね。
薬ゼミではもちろん、春から計算対策があります。
何でもそうですが、受験生みんなが解けない問題というのは毎年国試に出題されます。それは計算問題でも同じ。
何問か解けないもの、ありますよね。
ですので、その中でも比較的にとりやすい「衛生」「実務」の計算を優先し、勉強を進めるべきだと考えます。
これ以外の計算演習に時間をかけるなら、個人的には生薬に時間を割いて1点取った方が賢いと思いますね。
103回の国試では102回に比べ、計算が2問少なかったです。
ですので、現行の国試で計算をめちゃめちゃ重要視しているかというと、そこまででもないのかなぁと。
私個人の話ですが、103回国試で実務以外の計算は解いてません(汗)
今までの模試でもそんな感じです。
確実に取れそうなところに時間をかけたので、本番中に自分の判断で捨てました。
後で冷静に問題を見ると「これ解けたな~」というものもいくつかありましたが、それでも総点は225あったので。
本当に計算が苦手な方は、暗記分野でもカバーできてくると思います。
病態は問題解きよりも、青本で知識を入れる方が効率が良い。→ホント
これは病態担当の講師がずっと言ってました。
今回の103回はちょっとね…病態は本当に難しかったですけどね。
しかし、これからの病態は、新しい内容だったり現場で熱い症例がどんどん出てくると予想されます。引き出しを多めに持っておくことが合格への鍵です。
パターンだけの確認で解けるような「過去問類似」は減り、「臨床的問題」が増えてくると考えられます。
しかし、その中で少しでも選択肢を削るためには、症例で必要なことは覚え、流れを見ていくことが重要となります。
ですので、病態は板書も大切にしながら青本を何回も繰り返し見ることが大切です。
見れば見るだけ伸びる科目です。
衛生、薬理、法規を味方につけるとマジで強い。→ホント(ビッツ的に)
私は衛生が苦手でしたが、薬理と同様に直前期で伸びやすい科目の一つだったので、最後は衛生に力を入れました。
実際にそれは間違っていなかったですね。
薬理、法規はずっと言われているように得点源にすべきです。
これからの国試は、103回のように病院薬剤師として働くための「臨床的知識」が問われてくるはずです。
103回は実際に、「病態」「薬剤」の難易度が高いという評価でしたよね。
ですので、これらの科目は平易には戻りにくいのかなぁと。
現場で今欲しい人材というのは、薬剤・病態を絡めた実践に強い薬剤師です。
絶対に必要となってくる科目ですからね。
ですので、暗記していればとれる「薬理、法規、衛生」は、平均以上を目指していかなければ総点225超えは厳しくなってくると予想されます。
理解して解くことはもちろん重要ですが、確実に取れる暗記科目で高得点を狙っていけば、どんな新傾向になっても、ベースは崩れません。
ですので、3科目は是非、8割得点を目指して頂きたいです。
直前期に総点を伸ばしたいならば、薬理。→ホント
勉強開始時も最後も、基本的には薬理が一番だと思っています。
スキマ時間を入れて、一番時間をかけるべきなのも薬理です。薬ゼミの他の科目講師も言っていました。
「最後まで伸びるのは薬理」
間違いないです。
➡ 国試直前期にやってはいけないNG勉強法&解決法【本番まであと一ヶ月】
直前期は、全科目をまんべんなく勉強する。→ウソ
直前期(1ヶ月前)に何も見ない科目があるというのは論外ですが、平等に見るのではなく、医療系科目重視で見ていきます。
直前1ヶ月というのは、物化生を見ている暇はありません。
国試問題の基礎科目を見て、「これは勉強したら絶対に解けるようになる」と感じた方は最後までやってくれていいですよ。
ですが大抵の受験生は、基礎科目で半分取れたら上等なんです。それくらい物化生は難しい。
ですので、直前期はこじつけでも何でもいいので医療系科目を暗記して下さい。
理解にこだわり過ぎている人ほど基本的な暗記ができておらず、正答率60%以上の問題の取りこぼしが発生しやすいです。
受験突破のテクニックとして、ここはズボラになりましょう。