検索したワードがこちら(↓)
「薬学部 親」
予測変換があまりにも悲惨すぎたので、そこで手を止めてしまいました。
薬学生や保護者、また薬学部受験を考えている学生やその家族に知っておいてほしいものばかりです。長くなりましたが、一度目を通していただきたいと思います。
目次
「薬学部 親」の予測変換
薬学部 親の年収
「薬学部 親」で検索した際に、「親の年収」がトップに上がってきました。
他には学生さんからの質問もありましたね。
やはり薬学部は保護者からも人気ですので、自分の家庭レベルで子供を薬学部に進学させることができるのか、気になっている方が多いようです。
自分を含め周りの薬学生の親がどのような職に就いていたか、薬剤師の先生方とトークを終えたので、記事にまとめました。
年収については後日まとめます。
薬学部 学費 親
学費に関しては、親の貯蓄額により進学できるか左右されてしまうのが現実です。
特に私立大薬学部の場合は、質問にもあるように学費だけで1200万円かかります。
親に莫大な学費を負担してもらうことに申し訳なく思う学生は少なくありません。でも薬剤師になりたい。葛藤ですよね。
薬学部 親の強制
きました。
親から猛烈に勧められて薬学部に入学しました、楽しくない、勉強辛い、という話です。学生さんの悩みが多いようですね。
しかし、親御さんの勧めで薬学部に進学したkit先生のように、現在薬剤部長としてバリバリ仕事をされている方もいることをお忘れなく。
➡【現役薬剤師に聞く】高校生時の夢は?薬学部入学を決めた理由
質問者の話は痛いほど良く分かります。
しかし、回答の中に気になるものがあったのでツッコませて頂きます。
あの・・薬剤師のどこが一体難しいのかわかりません。
理工系の大学学部の卒業率はどこの学部もほとんど変わりません。(80%~95%)
したがって、薬剤師の受験資格となる6年間はそこまで難しいものではありません。
おいおいおいおい待ってくれ!!
薬学部に行った経験もない・何も知らない人が知ったかぶりで回答するのは本当に止めて頂きたい。web上トップに出てくるんですよ。
長文で語っている分、他人事では済まされません。
新卒合格率は70%前後で最近は60%代ということで、学部新卒取得率はおよそ50%程度です。また、良好な大学ですと90%程度のところもあります。
薬剤師国家試験において、合格率だけで大学や難易度の評価を行ってはいけません。
その事実が世間に浸透していないと分かる例ですね。
薬科大学が薬学生をどれだけ留年させてるか世間は知りません。
こちらの記事にも書いた、留年者が40%越で有名な九州保健福祉大学を例に考えてみます。
九州保健福祉大学の第102回薬剤師国家試験合格率は、85.04%です。
高い方ですよね。
しかし、ですよ。
留年率が40.7%です。127名に受験資格が与えられていますが
127 ÷ 0.593 = 214(名)
ですので、毎年90名近くの学生が留年させられている計算になります。
ただ単に、薬学生の学力が低いからこうなっているのでしょうか?
違います。大学の合格率を上げるために多くの学生を留年させているのです。現に医学部や歯学部でも同様のことがされています。
もし、新卒1回目の試験で不合格でも次回以降また受験すればよいだけです。
…はい。そうですか。
次回以降に受験すればよいだけですか。
薬学生が見たらどう思うのでしょうか。確かに、真面目にやっていれば簡単な試験かもしれません。しかし6年という期間は、経験した人にしか分からない辛さがあります。
大学→大学院の6年とはわけが違うんですよ。
それに、落ちたらはい、次来年ね~的な軽い発言をされていますが、国家試験に向けて頑張らなければならない1年がどれだけ辛く苦しいものか。
こういうweb上では、一言「知らねぇよ」と答えても自由ですし、それについては何も思いません。私もその場合は突っ込みません。
しかし、この回答者は無駄に長く正論ぶって話を進めています。
薬学関係者であるならば、薬学に全く関係のない人物が書いていると文章から読み取ることができますが、これから薬学部を受験する学生やその家族にはこれが正しい情報だと思われてしまうのです。
だから今回取り上げました。
ただ単に文句が言いたかったわけではありません。
熱くなって長くなりました。YYKさんもイラッと来た場合は記事肉付けでもっと長くなっているかもしれません。
(管理人YYK:もちろん私の意見も入れたので長くなっています笑)
薬学部 辞めたい 親
読んでいて泣きそうになりました。
5年まで頑張ってきた薬学生の質問です。
辛い、苦しいという思いがとても伝わってきます。これをみると分かりますが、5年まで必死に頑張ってきた方でも残りの2年が本当にしんどいのです。
長い薬学実務実習を修了しなければ単位が取れない、また、ようやく6年かと思うと受験勉強地獄です。
保護者の方も、「もしかしたら捨て金になるかもしれない」と覚悟を持った上で子を薬学部に入れて下さい。
どんなにマジメでも、うちの子は大丈夫と思っていても、勉強が辛く辞めていった学生は沢山います。
免許を取るまでが本当に大変だという事を認識して頂きたいです。
薬学部 親不孝
何ともこれは…グサグサくるワードですね。
検索トップには、学生さんからの質問が多く見られました。「親不孝」と考えてしまうパターンが以下2つ。
- 薬学部に進学したいけれど、学費が高くて親に申し訳ない。親不孝だ。
- 親が薬学部を推してくるけど私は薬学部には興味がない。親が勧めた道を拒む私は親不孝でしょうか。
薬学部を決めるにあたり、悩む問題ですよね。
保護者の方が、子供に薬学部進学を決めてほしいといった例はかなり多いです。
しかしその場合に、子がこれらの悩みを抱えているかもしれません。しっかり向きあい話を聞いてあげてほしいと思います。
特に子が夢を持っている場合は、慎重にならなければいけません。
薬学部 留年 親
グサァアア!!!(刺さりました)
私ビッツは2浪1留を経験している何とも言えないク○野郎ですので、留年した子の気持ちも親の気持ちも痛いほど分かります。下に貼った質問も、学生視点と保護者視点があります。
是非どちらにも目を通して頂きたいです。
子の思い↓
親の思い↓
薬学部は留年率が高いです。勉強についていけないというのは甘えだ、自業自得、というだけで済まされないほど、薬学部のシステムが学生にとって重くのしかかってきます。
しかしそれは学生だけではなく、金銭的な面で保護者にも負担がかかってきます。さらに留年した場合、国家試験に一発で合格する率がガクッと下がるのです。
卒業できない、国試も受けられない、受けられたと思ったら何年も受からない、といった学生が大勢いる現状を、進路を決める前に把握しておくべきです。
また、薬剤師国試浪人になった場合、予備校に通っても50%ほどの合格率です。予備校は年間100万かかりますので、その点でも負担になってきます。
特に私立大薬学部は、「薬学部卒」という経歴だけでは、学費分の元を取る為にかなりの年月を要します。
資格を持っていてなんぼの学部です。
ある意味、資格が取れなければすべてがパーになると、学生保護者共に覚悟を持ってください。
最後に
長くなりましたが、薬学部の闇というものが分かっていただけたのではないかと思います。これでも書ききれない内容が沢山あったので、また別記事に書いていきます。
どんな学部でも同じですが、薬学部進学を決める際には色々なリスクを考え、よく家族で話し合うことが重要です。
某知恵袋の回答で、卒業できても国試におそらく合格しないから、という理由で中退を薦めるような意見がありましたが、私はこれには大反対です。
中退すると学歴は高卒になって、受験資格が大卒縛りの様々な資格試験は全て受けられなくなりますし、企業へ就職する場合も募集条件が大卒以上となっているところが多く、高卒では応募すらできません。
卒業しさえすれば、国試不合格になったとしても予備校に行けば私立の学費の半分で国試に受かる専門の授業が受けられますし、大抵の大学の国試対策よりも効率よく教えています。
自分のとる選択肢で将来どういう境遇に自分がなるのかを見極めた上で決めて欲しいですね。
高卒か大卒か大卒で免許持ちか、この三つは全然違いますし、中退したらもう薬剤師になれる可能性はゼロですが、国試不合格だけなら一年頑張ればもう一度チャンスは来ます。
個人的な意見としては、今の私立薬学部に関しては、入学できそうだからと言って安易に入る事は避けたほうがいいと思います。できれば浪人して国立を目指す。
地元の予備校で通えば年間100万円程度で、かかるお金は私立薬学部の学費の半分ですし、浪人してセンター成績を上げれば他の選択肢も増えてきますからね。
私立薬学部に既に入学してしまっている学生に関しては、国試合格という最終目標より大学卒業の方が大事です。まずは石にかじりついてでも卒業してください。