薬剤師国家試験を受験する予定のみなさん。これから1年かけ勉強していく参考書や過去問数、どれくらいあるか想像できますか?
このサイトは主に、薬剤師国試浪人中の私ビッツと薬剤師YYKさんで記事作成を行っています。
そこで初めに、【参考書・過去問】1日何ページ?、というタイトルを提示した際にYYKさんに言われた一言をご紹介します。
薬剤師・YYK
1日○○ページというのは…あまり賢い勉強法ではないですよね。ボリュームを早めに知ることは必要だと思いますが。
はい、おっしゃる通りです。申し訳ございません。
あの異例の第100回国試の廃問数をものともせず、余裕点で合格された薬剤師YYKさん監修の記事ですので、「予備校生のくせに生意気書くな!!」とヤジを飛ばすのは止めて下さい(笑)
早速見ていきましょう!
目次
参考書を1日○○ページ進める事の意味
「今日は、参考書○○ページ進めることができた!」
と言っている受験生をよく見ます。が、ここで疑問が4つ。
- どの程度理解しての○○ページと言っているのでしょう?
- 次の日は続きのページから始めるつもりですか?
- 復習時間は取っていますか?
- 参考書や過去問を1週する頃には数ヶ月経ってしまっていませんか?
敢えてこのタイトル(ページ数)を取り上げたことには理由があります。
決して「1日○○ページすれば国試に間に合う」ということではありません。
「これだけのページボリュームがあるから、復習を入れるとさらに時間がかかることになる。ということは、薬剤師国試の勉強は早めに始めなければならないんだな。」
この事を意識してほしいです。
今回は、薬剤師国家試験合格に必要な勉強量をページ数と問題数に焦点を当て見ていくことにします。
薬剤師国家試験に合格するために
まず敵を知ること
大学受験予備校である、東進ハイスクール長岡恭史先生(数学)の名言ですね。
薬剤師国家試験においても、過去問分析、ボリュームの把握は重要になってきます。
参考書のボリューム(ページ数)
例として、薬学ゼミナールが出版している薬剤師国家試験対策参考書「青本」のページ数を大まかに上げていきます。ほとんどの受験生が青本を使い、1年間勉強していくことになるはずです。
物理 700ページ
化学 750ページ
生物 750ページ
衛生 700ページ
薬理 900ページ
薬剤 700ページ
病態 1000ページ
法規 550ページ
実務 700ページ
計 約6750ページ
どうでしょう。やべぇ…と思いました?そう思ってほしいです(笑)
というのも、受験において「焦り」を味方につけるとかなり強いんです。それが直前になると手がつかなくなってしまいますが、受験生として早めに自覚を持つために必要なことです。
青本中には過去問の抜粋が記載されている為、参考書として読むページはこれから減ってきますが、膨大な量であることには変わりありません。
…焦ってきましたか?良い傾向です。
薬剤師国家試験の過去問10年分(問題数)
先に述べたように、青本の中にも過去問題は記載されていますが、全てではありません。
ですので、過去問題集は別途用意しましょう。特に法規や薬理に関しては、必ず最新の過去問題を解くようにして下さい。
さて、薬剤師国家試験過去問題の扱いについてですが、厚生労働省から一つのヒントが与えられている事をご存知でしょうか。
こちらの記事を参照して下さい。
ここで過去問題数を見ていきますが、最低、6年制国試分は解いておくべきです。
予備校に通う方などは、初期からプロが選び抜いた問題演習ができます。過去問を自ら購入する必要はありません。
現役生の方は、まず外部講義以外の自主学習で、6年制国試を完璧にしていくことが重要です。
過去問10年分と考え、実際に勉強していく薬剤師国家試験の過去問題(最低限数)を見ていきましょう。
第93回~第96回 240問×4回 = 960問
第97回~第102回 345問×6回 = 2070問
計 3030問
【追記:2018/3/6】薬ゼミ生ビッツ
薬ゼミ5月コースに通う方は何万記述の問題を解いていくため、かなり膨大な量になります。
繰り返しますが、最低限の値です。ここに模試も入ってくるため、見直しをしようと思うと3030問+1000問は見ておかなければいけません。
しかし、模試の見直しまで手が回る人はなかなかいないので、過去問を何度も繰り返せるように準備をしておきましょう。
まとめ
参考書のページ数、過去問題の問題数を取り上げましたが、
参考書を一周するだけでは全く意味がありません。
過去問題を一回解くだけでは力になりません。
これが終わってようやくスタート地点に立てると思って下さい。
ですので、この膨大な量を1年かけ繰り返していく決意を早めに固めることが望ましいです。大変ですよね。ですが、薬剤師国家試験が近づくともっと大変になってきます。
しんどくもなってきます。
とは言え、4月~夏くらいまでは研究が残っている学生さんもいるでしょうし、予備校も6月開校が多いです。燃え尽き症候群になっても困りますので、春のうちは実習のまとめや、学校や予備校で与えられたものを確実にこなしていきましょう。
この瞬間、受験生としての意識が少し変わったと思います。それが大切です!
本格的に勉強を始める前に「敵を知る」ことから始めてみましょう!