2017年4月18日の記事ですが、考え方は変わっていません。
薬ゼミ生活からの国試終了後、薬ゼミに顔を出してみると、企業先に「国試落ちの電話」について講師に聞いている人も多い印象を受けました。
どうもビッツです!
薬学生のみなさん、国試浪人生のみなさん、就活していますか?
というか、就活します?
こちらは薬学生、または国試浪人生に限定した記事になります。
なぜなら、他学部の就職活動が、薬学部で言う国家試験の勉強に値するからです。
泣きながら就活する方もいるでしょう。
しかし薬学生も同じく、受験に向かって泣きながら勉強しています。
また、新卒薬学生の方も就活する方は多いと思います。
なぜなら、しっかり先を見据えこれまで懸命に勉強することができた人たちだからです。
そんなフレッシュな方たちは、就活にも一生懸命になるでしょう。
国試浪人生をかなりディスるような始まりになってしまいましたが、私が留年+国試浪人生ですので、自分の話をしていると思って頂ければと思います。
現に私は、就活する気は全くありませんので、就活しない=甘ちゃん、とお考えの方はブラウザバック推奨です。
※2017/5/6追記
ある3つの理由から、現在は就活を考えています。
➡ 医師の父「就活しないの?」薬剤師国試浪人生である私が決意した3つの事
目次
薬学生の就活について
そもそも薬学生に就活は必須?
就職先がどこでもいいのであれば、別に就活はしなくてもいいです。
薬剤師免許取得後の就職先といえば、病院、薬局、ドラッグストアが多いのでしょうか。MR希望の方は5年次から就活していた人もいましたね。
希望する場所や職種によって就活が必須かどうかは変わってきます。
病院もピンキリとは言いますが、就職希望先が決まっているのであれば、もちろん就活すべきです。当サイト協力者の病院薬剤師の先生方も4月から就活し、6月には内定を頂いていた方が多いです。
しかし、「とりあえず薬剤師国家試験に合格してからでもいっかな」
という方も結構いると思います。
この考え方は甘ちゃんでもなんでもありません。
なぜなら、国家試験に受からなければ薬剤師として仕事ができないからです。
国家試験に合格しないことには何も始まりません。
薬剤師の求人は常に出されていますし、免許取ったのに就職できない!なんてことは100%ありません。
web上でも「薬剤師 就職」「薬剤師 転職」が上位を占めていますが、裏を返せば、薬剤師になって働いていてもみんなポンポン転職しているということですよね。
「周りが就活しているのに自分はしていないなんてゴミくずではないか…?」
と考えなくていいのです。
希望場所がないのであれば、焦ることなくとにかく勉強に捧げる1年にしましょう。
就活した方が受験勉強に身が入るって言うけど…?
これはよく聞きますよね。特に大学教授から言われたりします。
「内定が決まっていた方が、『絶対合格しなければいけない!』と思えるため、良い緊張感が保てる。だから必ず就活すべき!」
ってやつです。
私も実は、教授に推されたため6年次に就活をし、内定を頂いていました。
結果、まぁこれは私がゴミくずだっただけなんですが、卒業できたにも関わらず薬剤師国家試験を受験しませんでした。
卒業する頃には薬学生としてというよりも、自分の人生そのものに疲れていました。
その後、内定先には内定辞退の電話をし、大変迷惑をかけました。この日の天気や時間まで、今でも鮮明に覚えています。
留年した(卒業できない)、国家試験に落ちた、等の理由で毎年多くの薬学生が、内定先にお断りの電話を入れているのが薬学部の現状です。
これは「自業自得だ」「努力しなかっただけだろ」と言われてしまえばそこで終わりですが、内定先への電話は、
内定先に迷惑がかかる、かつ、自分も大変辛いものになります。
「じゃあ予防線を張って就活しなければいいの?甘ちゃんすぎない?」
確かにそうなんですが、
自分が100%留年しないと言い切れますか?国家試験に100%合格すると言い切れますか?
第102回薬剤師国家試験合格率1位のいわき明星大学の卒留生は50%以上です。
➡ 第102回 合格率No.1の「いわき明星大学」について考察
半数の方が「卒業できずに国家試験受験ができなかったため、内定を辞退させて頂きます」
と電話や手紙を送っていることになります。
内定先にも迷惑がかかるのです。
とにもかくにも薬剤師国家試験に合格しなければ始まらない
前置きでも書きましたが、新卒薬学生の方は就活する方が多いと思います。大学でも企業説明会が開かれますし、現役薬学生の方が受動的に情報が入ってきます。
教授の助言や、周りの友人を見て焦って就活する方も多いでしょう。
薬剤師国試浪人する方は予備校でも就活案内はされていますが、私たちの真の目的は
「薬剤師国家試験合格」です。
現役薬学生も同じ目標を持ってはいますが、国試浪人生である私たちの方がかなり切羽詰まっているはずです。
ですので薬学部に関しては、就活地獄を多くの学生が経験しなくていい分、卒業や薬剤師国家試験合格までの道のりが大変苦しいシステムとなっていると考えるといいかもしれません。
勉強をコツコツやってきた薬学生にとっては就活も当たり前と思うかもしれませんが、多くの薬学生が卒業できていない現状を、自分に置き換え考えてみることは必要となってきます。
薬学生の就活目標は
一、卒業試験突破、薬学部卒業(卒留しない)
二、薬剤師国家試験合格
だと考えます。
ハードル低っ!と思った方もいるかと思いますが、本当に大学側は卒業させてくれませんよ。
特に6年次では、大学の国家試験合格率を上げるため、「ある程度勉強できていたような人」も卒留させていきます。
特に、今までギリギリで学年を上がってきた方は、就活よりもまず勉強です。
まとめ
- 周りが必死になって就活を始めるかもしれませんが、焦ることなく自分との対話を大切にして下さい。
- 希望がなければ、国家試験に合格してからでも就活はできるので今はとにかく勉強です。
- 内定を頂いたとしても、国家試験に合格しなければ薬剤師として働けません。
- 内定辞退の電話は本気で辛く、内定先にも大変迷惑がかかります。
- 希望の就職先があるのであれば、積極的に就活を行い、勉強へのモチベーション維持に繋げて下さい。
薬学生の就活はおすすめしないよ!みたいな流れになってしまいましたが、他学部みたいな就活戦争を行う必要はないよ、という事です。
私立大の方は主に薬剤師免許取得の為に薬学部に入学してきたわけですから、とりあえず受かってからでも全く問題はありません。
免許取得さえしていれば、薬剤師はまだまだ需要がありますので、あぶれることはないです。
まず勉強をメインに1年間頑張っていきましょう!