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第102回薬剤師国家試験の合格率がナンバーワンである「いわき明星大学」。
どんな大学なのか、さっそく紐解いていきましょう。
目次
いわき明星大学とは
福島県いわき市に本部を置く私立大学
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イグナイト教育
薬学部の大きな特色が「イグナイト教育」(IGNITE※)です。
これは学生の知的意欲に積極的に点火(イグナイト)し、自立した薬剤師になるための基礎を構築する本学オリジナルの教育プログラムです。グループ活動を基本とし、与えられたテーマに対して調査、討論、ポスター制作、プレゼンテーションを実施。自主的学習力、コミュニケーション力、課題探求力、問題解決力の育成をめざしています。
方針として、イグナイト教育に重点を置いていることが分かります。
その他、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシーについては、いわき明星大学のページを参照して下さい。
薬剤師国家試験合格率、2年連続全国1位
ホームページでも別枠カテゴリーが作られ、デカデカと宣伝が行われています。
http://www.iwakimu.ac.jp/department/pharm/examination.html
すごいですよね。
さて、ここから本題です
いわき明星大学は、薬学系大学の中で「留年率もナンバー1」
かなり重要な情報だと思うのですが…留年率についてはホームページに一切書かれていないんですよね(当然)
こちらにまとめていますので、再度データをご覧下さい。
いわき明星大学 薬学部薬学科の留年率は55.1%です。
半数以上の薬学生を留年させ、薬剤師国家試験合格率TOPをキープしていたわけですね。
平成28年度の新6年生の学生数を見てみます。
56名(男)+50名(女) = 106(名)
いわき明星大学の第102回薬剤師国家試験の受験者数は、61名ですので
いわき明星大学 薬学部薬学科の新6年生の留年率は42.4%です。
(2016年度)
高いですよね。
さらに言うと、これはあくまで「卒留生」が42%というだけで、6年に上がる前に沢山の学生が留年させられています。
ある意味、6年まで何とか這い上がってきた選ばれし学生の42%が留年、という恐ろしい結果になっていることが分かりますね。
いわき明星大学の教育方針を再度確認
全国的にもめずらしい「超」少員数教育により、
薬剤師国家試験で3年連続全国平均上回る合格率を実現。
でしょうね。
としかいいようがありません。
「超」少員数教育 ≠ 薬剤師国家試験合格のための徹底した少人数制カリキュラム
「超」少員数教育 = 留年者をドカドカ出すことによって達成された、薬剤師国家試験合格率ナンバー1
ということになります。
公開されている薬科系大学での留年率の高さは、いわき明星が群を抜いてトップです。
まとめ
薬剤師国家試験の合格率ナンバーワンと聞くと、「どんな良い教育をしているんだろう?」「薬剤師になる為にはこの大学に決めた方がいいのかな」と考える方が多いかと思います。
しかし、現実は違います。
まず薬学部自体を卒業できるか、そこから問題となってきます。
大学を選ぶ際に、学生の皆さんや家族の方は必ず大学のホームページにアクセスします。そこにある情報は、国家試験の合格率が高いだのなんだの良い事しか書いていないのは当たり前なのです。
ですので、薬学部の現状を把握するための情報収集はとても重要となってきます。
数字だけに捉われることのないよう、薬学系大学を選ぶ際には情報の取捨選択を誤らないように気を付けてほしいと思います。
親族がこの学校の薬学部1期生です。
卒業試験が3回あり、1回目をパスしないと2回目を。2回目をパスしないと3回目を受験できない仕組みです。
なので卒業試験3回に合格した者のみ、卒業資格が与えられます。
理由としては市内高校からの指定校推薦などが偏差値底辺の学校にも及びますので、入学時の学生の学力に大きな差があります。
そういった学生が皆卒業し、国家試験を受けた場合、合格率が平均以下となる可能性があります。
そうなってしまうと、最後の砦である「国家試験合格」が達成されない人が多い=入学志願者が減るためだとも考えます。
確実に合格出来る人選をし、国家試験合格率をは値上げしているのが現状です。
2年前に看護学部も新設されたので、恐らく看護学部も同じようなパターンで国家試験に望むのではないかと考えられます。