その中で今回は「過去問題集の選択」についてお話しさせて頂きます。
目次
薬剤師国家試験における過去問題集の選び方
正直、過去問題集はなにを使ってもいい
…話が終わってしまいました(笑)
一つの教材を反復するならば、どの過去問題集を使っても構わない、といったことはどんな受験でも言われているように、私もそれは間違いないと思っています。
自分が良いと思った一冊をボロボロになるまでやりこんで下さい。
しかし、どうせ反復するんだったら分かりやすいかつ、過去問数年分を網羅できるような問題集がいいですよね。
ここから先は、過去問題選びに迷っている方に向けて話を進めていきます。
参考書と過去問は同じ出版元がいいのか
個人の好みにより変わってきますが、参考書は薬ゼミの青本を使用している方がほとんどだと思います。「信頼の青」ですね。
私も参考書は青本を使っていました。
ですので、過去問題集も薬ゼミで揃えている受験者の方が多いはずです。
参考書と過去問を同じ出版元で揃える意味(薬ゼミ基準)
- 薬ゼミの領域別問題集に関しては、各問題の下に「参考項目」が記載されており、青本に戻って勉強が行いやすい。
- 同出版元であるため、フォント、まとめ方、青本内にある過去問題と領域別の解説に差がなく混乱しにくい。
しかし私は、これをデメリットと捉えました。
参考書(薬ゼミ)+過去問(メディセレ)で勉強を行った理由を書いていきます。
過去問題集にメディセレを選んだ理由
【薬ゼミ視点】領域別過去問のデメリット
Ⅰ.薬ゼミの領域別はコンパクトにまとまっているが、「第95回~第101回」の内容である為、過去問を別途用意しなければならない。
すなわち、領域別の意味を成さない。
第102回と、できれば最低でも過去10年分は見ておきたいので、領域別だけでは第93、第94回が不足していることになります。
厚生労働省も過去問から20%程度活用するよ、と薬剤師国家試験に関して唯一ヒントを与えてくれています。過去問は最低10年分はやるべきです。
Ⅱ.薬学実践問題として出題される複合問題が各領域別に含まれているため、問題の重複がある。
例)薬理の複合問題は、領域別の「実務」にも記載されている。
あちこちで同じ問題を解くことは時間のロスに繋がります。また理解の為の書き込みは、一箇所で済ませた方が断然効率が良いです。
Ⅲ.青本、領域別、と、2冊をまたいで同じような問題を解く必要はない。
繰り返すことに意味がないと言っているわけではありません。
同じ教材1冊を反復することはとても大切ですが、2冊となると、先にも述べたように二度手間になってしまいます。
こうなるのであれば、完全に違う出版元の過去問を使用した方が解説や視点も変わってきますので、新しい発見もあります。
私は現役時に、「青本記載の問題を飛ばして領域別だけ問題を解く」といった手も考えました。
しかし、1年かけ勉強していく参考書の中に見ないページがあるというのは、個人的に気持ち悪く許せなかったので止めました(笑)
【メディセレ視点】メディセレ過去問のメリット
Ⅰ.メディセレ過去問の第97回~は4年制時の過去問とリンクしている為、演習型解説書として内容も充実しており、また書き込みが行いやすい。
現在は、薬ゼミの領域別にも類似問題がまとめられていますが、個人としては見開きで一問ずつこなしていく方が分かりやすかったです。
私が使っていたメディセレ過去問の一部をお見せします。
見開きページです。
汚くて申し訳ありません(笑)
「自分が分かる内容や、いらないと思った解説(失礼)は線を引いて消す」
といった勉強をずっと行ってきました。一見とても見苦しいですが、直前期にはハイスピードで見直しができるためとてもおすすめです。
また一つの勉強法として記事を書きますので、興味がある方は是非。
画像を見て頂くと分かりますが、過去の類似問題を見開きで載せてくれています。また2ページ目の上部には、アプローチ項目があり、用語がまとまっていてとても分かりやすいです。
さすが演習型過去問ですね。
特に私は薬理が苦手だったので、穴埋めやまとめ項目が充実しているメディセレの過去問には大変お世話になりました。
Ⅱ.メディセレは、第91回までの過去問まで販売を行っている。
薬ゼミの回数別既出問題集は93回までです。(1冊ずつ)
メディセレは、「第94・95・96回 国試チャレンジ版」「第91・92・93回 国試マスター版」と91回まで用意されています。
分類が分かりやすいです。
6年制第97回~の試験については、領域別ではなく、97、98、99と、回数別に勉強を行った方が望ましいです。
当然のことですが、
国家試験は一つの領域だけ満点が取れても合格することはできません。
領域別中心に勉強を行ってしまうと、知らないうちに苦手な領域に手を付けないまま冬になっていた、何てことにもなり兼ねません。
第97回~に関しては、回数別に教材を買い、じっくり勉強する事を強く勧めます。
最後に
今回はメディセレ過去問を推すといった内容になっていますが、「自分に合った問題集を繰り返すこと」が一番大切になってきます。
その中で、学校で決められたテキストがないといった方は是非、メディセレの過去問を使ってみて下さい。
正直言うと、メディセレ教材は誤字脱字が結構多いのですが(汗)、それでも使いやすかったので本当にお勧め致します。
また、1~3ヶ月で合格した!という人が知り合いに数名いるかと思いますが、これは勉強の仕方がうまかったか、国試の難易度でもだいぶ変わってくる問題です。
そんな博打なようなことはせず、この1年はマジメに勉強に取り組むべきです。
第104回薬剤師国家試験では、禁忌問題の導入も行われます。さらに未知になりますので、第103回の今年に絶対に受かっておきましょう。
大抵の人は自分のペースを掴むまでに数ヶ月かかります。
効率のいい勉強スタイル確立のため、早めのスタートを切りましょう!
1年間頑張ろう!!