はじめに
- カラクレナイについては辛口
- あらすじなどの分かりやすい記述は一切なし(不親切)
- ネタバレあり
- 感想よりも懐古
- 今までのコナン映画作品をとにかく懐古
- 過去作品との比較
以上が大丈夫な方のみでお願いします。
過去作品との比較は嫌がる方も多いと思うので、慎重に。
自分好みの話を延々しています。
カラクレナイの感想
結論:期待しすぎました
コナンファンの方々のブログなど、前情報を入れての鑑賞です。
今回、私が前準備を行い映画を観た主な理由は、服部平次にあります。
小学生の頃から平次が大好きで、それは十数年経った今でも変わりません。ですので、大好きな大阪コンビが久々のメインという事で楽しみにしていた反面、観るのがとても怖かったんです。
だって前作が純黒ですよ。爆発的ヒット作です。組織です。反則でしょう笑
純黒は個人的にもとても面白く、これぞ映画館で観るべき作品だと感じました。
ですので、純黒の後にハットリて…これはちょっと何でこのタイミングでハットリィィィィィィ!!;;と思っていたんです。
大好きな平次で興行収入が落ちたら、「やっぱり服部だから駄目だったんだな~」とか言われるのだろうか…と考えると、泣きたくなるくらい辛かった。
それくらい服部平次が大好きです。
しかし、平次補正が入っているにも関わらず、映画が終わった後の感想は「2回は観ないかな」です。
「ミステリーあり、ラブコメあり、アクションあり」とコナン映画の3大要素がつまっていて素晴らしい、といった感想が多かったため、正直、今とても困惑しています。
以下、雑ですが理由を書いていきます。
アクションとストーリーの分離。クライマックスに向けて引き込まれる要素がなかった
個人的に、です。
真犯人はやっぱりおまいか、ああなるほどそんな動機ね、業火とかと比べるとワカルけど皐月さんや犯人共にそこまで同情はできないかな。名頃かわいそう、ああ崩れる!アクションきた!!END
と、最後はバタバタした印象。
真犯人は途中で分かってしまうし、いや、犯人は分かっていてもいいんだ。
摩天楼は「おまえしかいない!」ですし笑、それでも私はコナン映画の中で摩天楼が一番好きです。
摩天楼は、いい意味でストーリーが分かりやすいかつ美しい。
犯人のインパクト、キミがいればのシーン、新一の誕生日、3分、新一蘭ちゃんの赤い糸のラブストーリーと、全てが爆発(アクション的な派手さ)に繋がる演出で、クライマックスに向けどんどん引き込まれていく魅力があります。
最後のEDの入り方も一番だと思いますね。
害悪懐古厨ですが、私は初期の「犯人VSメインキャラクター」の図がとても好みです。
摩天楼はそこが「蘭ちゃんの乙女心」といった点も最高ですし、標的は「おっちゃんの心情を汲み取った、蘭ちゃんを想う工藤新一」です。
繋がってるんですよね…
世紀末も最高ですよね。
犯人が右目へパシュッ!!ピシィィ…!!(弾く)、キッドのトランプ、からの、ドッカーーーーン!!(ボール)
かなり雑な説明ですがとにかく最高です。犯人のインパクトもクライマックスのワクワク感も申し分ありません。
瞳も大好きですが、またそこで噴水使う!!;;といったもう…堪りません。
(気力と語彙力の問題で説明がうまくできません)
初めと最後が繋がるストーリーがとても好みです。
純黒はミステリー要素はありませんでしたが、「白いイルカ」「色」をうまく使いとても切なく美しくまとまっていたと感じます。近年のコナン映画の中では、犯人がよく動いており ミステリー要素も十分であった異次元のスナイパーが一番好きですね。
カラクレナイは、そういったジワジワと危機迫るクライマックスではなかったと感じてしまいます。最初と最後のアクションは、爆発から逃げるためだけの演出になっていたんですね。
犯人とどうする、とか、そういったものはありません。
アクションに派手さはありますが、そのアクションの入れ込み方がストーリーと繋がりにくく、個人的にはあまり好みではありませんでした。
念を押しますが、あくまで個人的には、です。
各々の心情を百人一首にうまくのせている究極のラブコメ
「コナン映画に何を求めているか」で、評価が割れる映画ではないかと思います。
ラブコメで観ると傑作だと感じました。
平次以外のキャラクターの言動に違和感はなかったですし、和葉ちゃんは本当にそのままの和葉ちゃんです。平次が大好きで真っすぐ。ただただかわいい。
紅葉ちゃんもすごく良い子で、観ていて気持ちがよかったですね。
ただ、平次がなぜ「紅葉」呼びなのかがイマイチ理解できませんでした。
平次は昔のことを覚えてなかったわけですよね。
そこで「未来の旦那さん」と言ってくる知らないおなごをいきなり呼び捨てにするのか?と、そこはいくら平次でもないんやないかな、とか
同級生の呼び捨ては分かりますが…違和感と言えばここくらいですかね。
新一と蘭ちゃんの最後のオチも、ラブコメとしてすごくキュンキュンしますし、ほっこりしました。
個人的にコナン映画に求めていることは
犯人(キャラクター)のインパクト or クライマックスの派手さ or テンポの良さ
です。最近はこれらを重視していると感じます。
犯人のインパクトに関しては、
犯人に同情できるか、または逆に「何だこいつ」とマジ○チ度MAXで最後まで身勝手な奴か(笑)
どちらかを希望です。
摩天楼は鳥肌が立つほど、森谷帝二という怪物が恐ろしかったんですよ。なので初めから犯人が分かっていても最後まで楽しめました。
またネット上で酷評の11人目のストライカーは、個人的にサッカー補正もありますが結構好みな作品です。
といっても中の下の評価になりますが、犯人に同情できます。
ですので、クライマックスはかなり引き込まれました。ストーリーとしては本当にアニメSPレベルですが、私にとってクライマックスと犯人のインパクトは重要になります。
テンポの良さで話をすると、ルパコナが断トツでしょうね。
コナン単体の映画ではありませんが、あれだけキャラクターが出てきたのにごちゃごちゃせずに最後まで飽きることなく楽しめます。
ですので、カラクレナイに関しては「犯人のインパクト、クライマックスの派手さ」がいまひとつだったため、個人的には物足りませんでした。
関西舞台の必要性と百人一首シーンについて
大阪府警や綾小路警部が出てくる以外に、関西舞台の意味はあったのかなとそこが疑問でした。これはヤフーの映画口コミでも多く見られましたね。
また百人一首シーンは省きが多かったです。この省きを2回ほどかっこいいBGMに乗せていましたが、ここはもっとじっくりやってほしかったです。これが今作のテーマですので。
和葉「 (周りの音全て) ぜんぶアタシの中に入っておいで」
みたいなセリフは名場面だと思うので、この通りに空調や布がすれる音、息遣いだけをBGMにしてほしかったかなと。
百人一首の良い緊迫感がなかったように感じました。
宮川大輔がただの宮川大輔だった
本当にww
びっくりするくらいに(笑)危機感もなにもありません。
宮川大輔が何故かコナンの世界にいました。
平次が人間やめてた
もうコナンもだいぶ前から人間やめているので全然いいんですが、平次お前もか!といった印象。
これを感じてしまう要因は、前作の純黒にあると思います。
純黒のキュラソーは、身体能力が高く人間離れしていましたが、まあ組織の人間だからなーと全く違和感なく観れました。あと赤井さんと安室の謎の観覧車対決も、あー何かもうFBIと公安だしなーとか(笑)
そんな感じで、純黒はアクションも純粋に楽しめたんです。
なので正直、まだ平次には普通の人間でいてほしかったです。
迷宮の十字路では刀を使い、犯人と真正面から戦う平次が本当にかっこよかったので、これが私の中にずっとあるんでしょうね。
過去作品をセリフ覚える勢いで観ているので、どうも比較してしまいます。過去作品あっての歴史なので、過去と現在の名探偵コナンについて考えてしまうのかな
20年って長いです。
そういった意味で言うと純黒は邪道なわけですが、その斬新さが成功した例だと思います。映画のスクリーン向けエンターテイメントとしても相性が良かったのだと感じますね。
クライマックスが天国へのカウントダウンだった
これは…思った方も多いのではないでしょうか(笑)
どの作品でも名シーンというものがあります。所々で良い場面はたくさんありますが、大抵はクライマックスが一番だと思うのです。というか、そうさせるのが映画の成功だと思う。
最後辺りにドカンとインパクトのある要素を持ってくる、そしてその余韻に浸ったままEDを迎える
これが理想だと考えます。
今回のカラクレナイの平次和葉ちゃんのクライマックスは、爆風を利用し脱出するといった内容でした。
平和の天国へのカウントダウンです。
ネタ被りはもう20作過ぎているし仕方ないとは思います。しかし、それをクライマックスに持ってくるのはどうなのか?!と思ってしまったんです。
ですので、カラクレナイの名シーンを浮かべた時に、真っ先に天国へのカウントダウンry 状態になってしまいます。
天国へのカウントダウン後は、人魚回の名シーンぽい所もありますが、そこに行くまでのアクション映像がごちゃごちゃしていて、どういう状況で助かったのかが分かりにくいです。
ですので、あっけに取られたまま「あれ…終わった?」と、急にEDに入ります。
過去作品の観すぎかもしれませんが、やはり最後はアクションでバタバタとまとめるのではなく、余韻に浸る時間が欲しいなと思ってしまいました。
コナン映画はEDも作品の一部ですので。
最後に
とても雑でまとまりがないですが、あくまで個人的なものです。
また何か思い出すことがあれば追記していくかもしれません。