目標に向かい、日々頑張っている皆さん。
「10000時間の法則」というものをご存知でしょうか。
何かうさんくさ…と思った方、いると思います。私も実際そうです。
しかしこの法則から、成功を収めるためには一体何をすればいいのか、少しずつ見えてきました。
「10000時間」がヒントです。
目次
「10000時間の法則」とは
法則の概要
マルコム・グラッドウェル氏が提唱した法則。
どの分野においても、プロフェッショナルと呼ばれる人たちは10000時間超を費やし努力してきたといった内容です。
マルコム・グラッドウェル氏にインタビューした記事がありました。
――あなたは1万時間練習すれば、どんな分野でもプロフェショナルになれるという理論を唱えた。
それは私がつくった理論ではない。私はそれを一般に広めただけだ。この1万時間は、方向性を持った、分析を伴う1万時間だ。私は、deliberate practice(熟考した練習)という表現を使うことにしている。外に出て、ゴルフボールを打つだけでは上達しない。弱点を練習する、練習方法を分析する、など常に長所と弱点に集中する1万時間だ。
日経ビジネスONLINE↗
ただがむしゃらにやっての10000時間ではないということですね。
そりゃあ…
10000時間も熟考した練習を続ければどの分野でもある程度はいけるでしょう
と、これは一般人でも推測できますが、下記の比較データが実に興味深かったです。
音楽学校でバイオリンを学んでいる生徒を、ソリストになりそうなグループ、プロオケでやっていけそうなグループ、そしてプロオケは無理でも音楽の先生になりそうな3グループにわけて練習量を比較。ソリストになりそうなグループは計10000時間ほどで、練習量が他のグループよりも飛躍的に高い。
ソリストになりそうな、いわゆる実力が認められる生徒は、他の学生よりも練習時間が多かったということですね。
それが計10000時間ほどだったと。
「練習をせずに天才的才能を発揮する人」も、「いくら練習をしても上達しない人」の両者もいなかった。
1万時間の練習を積むためには、10年間はかかるだろう。excellence(卓越)に達するために10年間自分をコミットさせるのは、非常に気が遠くなるようなことである。
ここまでの内容で、皆さんも気付くことがあると思います。
頭をフル回転させた上での10000時間であること
ただ何も考えずに時間をかければいいというわけではありません。目標を達成するためには何が必要か細かく分析し、練習の質を高めていかなければいけません。
熟考しての10000時間です。
無作為に10000時間の練習をさせ得られたデータではない
10000という数は、実力(結果)が既に認められている生徒から得られた後ろ向き研究です。無作為抽出された集団に、10000時間の練習をさせ得られたデータではないんですね。
ですので、誰もが10000時間の練習を積めば100%プロフェッショナルになれる、といった法則ではありません。
天才的才能も、練習なしには発揮できない
コツコツ継続できることも一種の才能ではあります。
しかし、継続とは別の「天才的才能」を潜在的に持ち合わせているかどうかは、努力を続けてみないと分かりません。または、続けていくうちにコツを掴んでいき、一気に才能開花する場合もあるでしょう。
プロフェッショナルになる為には、努力+才能が必要となってきます。
この場合の才能とは、潜在的センスや、物事や自らを分析する力とも言えるでしょう。
サッカーを例に考えてみます。
サッカー選手を目指している子供たちが、小中9年間 同じ練習量を続けたとします。ここで既に、スタメン組と補欠組に分かれてきますよね。
同じ練習量ですので、この差は「努力の差」とは言い切れません。
差として考えられるのは、
- 身体的能力の差
- 質の高い練習が行えているかどうか
- 自分の特性を理解しているかどうか
自らが希望したポジションではない位置で練習を続けていれば、才能が開花していたかもしれません。監督がポジションを決める場合も同様のことが言えます。
これは環境や運でも左右されますし、自己分析ができているかでも変わってきます。
現在日本代表として活躍されている長友選手や本田選手の学生時代は、正直「才能がある」人材とは言えなかったといいます。ただ人一倍努力を続けてきたと。
いつ才能が開花するか分からないのも事実です。
お二人は努力が功を奏した例ですが、努力を続けていけば才能が開花するとも限りません。プロになった人の中にはそういう人もいた、といった結果論に過ぎません。
上記の小中学生の話に戻りますが、既に才能が開花しており、実力が認められ、かつこの先も努力も続けた方も沢山いると思います。
しかしそれでも、全員がプロになれるわけではないんですね。
時間をかければ、どの分野でもある程度は上達する
言い換えれば、プロフェッショナルにはなれないかもしれないけれど、誰でも努力すれば上達はする、ということです。
好きなことを長年続けてきた人は分かると思いますが、どんなに頑張っても手が届かない領域というものはあります。
10000時間達成には、気が遠くなるような努力が必要だということ
ある程度は上達していきますが、何をやってもうまくいかない時期もあることでしょう。
何かを続けるということは、想像以上に大変なことです。
自分が今生きてきた期間で、長年継続しているものがありますか?
プロフェッショナルになるためのものではない趣味でも何でもいいです。
3年以上続けているものはどうでしょう。
1年以上は?
どんなに好きな事でも、目指したいものがあっても、継続している人にしかわからない苦悩が必ずでてきます。
10000時間は何日?何年?
1日9時間を3年間
仕事や学校ですね。
なので、よく言われる「仕事は最低3年は続けろ」は、未熟なままで辞められると迷惑だ、という話なのです。
プロフェッショナルになるために仕事をしている人は少ないと思うので、プロになれるかどうかは別として話をします。戦力になるレベルに達するまでの必要な期間、としての平均を考えると、3年くらいということなのでしょう。
これは間違っていないと考えます。
入社時の研修期間は新人だけではなく、指導側も大変な時間と労力を要します。ですので、会社側としては戦力になる前に辞められると困るわけですね。
学生の話をしましょう。
高校3年間同じ塾に通い、同じ学校に通った人でも大学合格者と不合格者が出てきます。
これは小学生から、いや、3歳から教育をやり直せば、誰もが希望の大学に合格できる学力を身につけることができるのでしょうか。
100%YESとは言い切れませんよね。
やはりこの法則には、努力だけではない力も必要になることが分かります。しかも、その見えない力はいつ発揮されるか分かりません。発揮されないかもしれない。
気が遠くなりますよね。
1日3時間弱を10年間
これならどうでしょう?
別の仕事をしながら夢を追いかけている人は、1日どれくらいかは夢の為に時間を費やし努力をされていると思います。
しかし、3時間弱を10年というのは「プロフェッショナルを目指す人のための期間」です。みなさんの目標によっては、短期間で達成できる可能性がでてきます。
ですので、ここにも物事と自己能力の分析力が必要となってきます。
本気で目指す夢や目標の為に私たちが今すべきこと
まず、夢や目標をいつまでに達成すべきなのか考える必要があります。
受験に関して言うと、大抵の試験が1年に1回行われています。
いつ受かりたいですか?1年後ですか?3年後ですか?
今年ですよね。
もう1年もありません。
受験前に1日12時間以上、など聞いたことがあるかと思います。学生が受験前に必死に勉強する理由を考えてみて下さい。
目標達成にかけられる時間が限られているため、人は頑張ることができるのです。
見えない力(才能など)も成功に影響してくるのが、人間の面白い所でもあり残酷でもあります。しかし、時間をかけ努力することは誰にでもできます。
とても大変なことではありますが、時間は平等なのです。
100%は難しくても、かける時間が長ければ長いほど、合格への確率は上がっていくはずです。10000時間の法則はそういった点に注目したのではと考えます。
サッカー選手もそうです。プロになりたい子供たちは、10代の頃に沢山の時間をかけ夢を追います。その瞬間しか「サッカー選手になる」という夢を見ることができないからです。
サッカーのコーチや監督になりたいのであれば40代からでも叶えることができますが、プロにはなれませんよね。
ですので、
- 目標に期限があるとしたら、それまであと何年、何日か
- 目標達成の為にはどれくらいの時間をかけなければいけないのか
まずこれらを考えるべきです。
この「10000時間の法則」で一番重要なことは、
自分が決めた夢や目標達成のための自己分析と努力を怠らないこと
だと考えます。
10000時間という数を提示することにより、何かを続けることの大変さや達成することの難しさについて具体的に考えることができました。
各々の夢に向かって頑張っていきましょう。
ビッツさん、ブログの更新おつかれさまです。
私も101回に落ちての102回国試既卒組だったので、予備校生活が懐かしいと思いながら毎日拝見させて頂いています。
薬ゼミは土日も授業があると聞いてたので、選びませんでしたが(笑)
薬ゼミの友だちは、毎日遅くまで授業を行っているので、毎日がしんどいと言っていましたが、管理者さんは元気そうで良かったです。
個人的に予備校生活がとても楽しかったので、予備校生活についてもっと発信して頂けるのを楽しみにしています!
国家試験の勉強含めて、応援しています!